二冊あがりっ

2003年9月4日
本を読み終わると、その余韻が、次に何を読むのかという選択に影響を与えることがある。

ルポタージュものを一冊読むと、その後同じようなジャンルを扱ったルポタージュが手元にあれば、それを読んでしまったり。
小説を読むと、次は同じ作者の本を読んだり、同じジャンルの本を読んだり。

影響を受け易いのかなあ。

■「ルナティカン」神林長平
10年ぐらい前になるのかな、光文社で刊行された本が去年ぐらいからハヤカワ文庫で再刊?されていて、本書もその中の一冊。

月を舞台に、アンドロイドの育てられた少年とか、地下社会とか、選民意識とか、SFとしては常套句がいろいろ出てくる、特別ひねったところもない無難な小説といえるかも。
あまり神林作品としての特徴がないような感じだったけど、まあそこここに彼らしい言い回しが含まれていて、著者のファンにはお馴染みの雰囲気もあったりします。

薄い本なので、さっくり読めるのはいいかも。バリバリなSFが苦手な人にも、とっつきはいいだろうなあ。

■「おさんぽ大王(7)」須藤真澄
おさんぽもとうとう七巻まできました。と、思ったらこれで完結。
さすがに行くところがなくなったか(笑)。

東京に住む著者が、小学生の工場見学のようなノリで、好奇心を満たしていくシリーズですが、もともとインドアな性格らしい著者なので、ネタによってはとても辛そうなのが、読んでいて笑えるのだった…(^^;。

最後をかざった浅草散策では、ちょっと行きたくなってしまった。もともと浅草寺とか興味あるし、花屋敷も一度は行ってみたいので、いつかこの本をバイブルにして(笑)遊びに行きたいものだ。

しかし、須藤さん、最近めっきりファンタジー作品を書いてないなあ。デビューはファンタジー作家だったのに…(^^;。

では、また。

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