具体例を示す

2003年8月4日
なんとなくタイトルに興味をもって読んだんだけど。

「キャラクター小説の作り方」大塚英志
○○は△△なのです。
という言い切り口調は、論文とか評論に多いタイプで、それは筆者の自己主張だけでなく一種の戦略でもあることが多い。そうやって断定することで、他人に反論させる=興味をもたせる、ということですね。

しかし、あまりにも自分の中での感じ方とは違いすぎる断定に接すると、反論する気もうせるというか、ああそうなんですかがんばってね、と突き放してしまうといいますか…。

そんなわけで、ちょっと読了するのがつらかった本でした(^^;;;;。

筆者の主張が間違っていると言いたいわけじゃないです。ただいくつか、「そうかなあ?」と納得できない箇所があったり、その方法論にちょっと賛成できない部分があったりしただけで…。

しかし、キャラクター小説をこれから書こうと思っている人向けに、具体的にその方法(とっかかり)を説明しているのは、面白いなと思いました。

どんなジャンルであれ、物語を書くという行為は、私は創造性に由来するもので、他人に具体的に例をしめせるものではない、と思っていたのでした。
だから、物語の組み立て方(プロットの作成方法)などを示せるというのが、ユニークな印象をうけたわけで。

この方法論で小説を書いた人がいたら、ちょっと読んでみたいですねえ。

では、また。

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