報道
2003年7月10日時事問題…というか事件を直接扱うのは、ちょっとポリシー(笑)に反するので、違う側面から。
自宅で新聞を読まないというのをここでも以前書いたけど、その変わりWebで何紙かのニュースを読んでいます。
一般家庭では、新聞って一紙しかとってないと思うのだけど、それだとあまり新聞社の雰囲気とかって、目立たないんですよね。ケド、何紙か読んで、同じニュースの記事を読むと、新聞社の性格が際立ってきて、結構面白いです。
ある事件を取り上げる/取り上げない、というところからして、その話題を扱うことに対する社の姿勢が見え隠れするし、ある事件を表現するときの文章に、記者や新聞社の論調が現れていて、物事の多面性を知るにはいい材料になり得ます。
まあ、マスコミという一括りの中でのことで、そもそも報道さえされない種類のニュースなどもあったりするので、新聞だけで世の中はわかりませんけど。
それはそれとして。
いくつかの新聞社のサイトで、同じ事件に関するニュースを読みました。その記事の中で、一貫して「加害者が被害者を突き落とした」という表現が使われていたのです。
多分、警察の発表がそういう言い方をしていたのだろうと思うのですが…。
コレ、なんかちょっと違和感があったんです。
まだ犯人が捕まる前から、本当に「突き落とした」と断言するに足る証拠があがっていたのかなあ、と。
被害者は、たしかに外部の要因により建物の上部から落ちたのかもしれない。これは、おそらく現場検証でわかるのでしょう。
ただ、「突き落とす」という表現は、転落させようという意図/悪意を持って加害者が被害者に力を加えた(それがまるで事実であるかの)ように、私には感じられました。
でも、その時点では、おそらく状況証拠だけです。
関係者(加害者・被害者)の意図など全くわからないのに、「突き落とす」という表現をするのはなんだか違う、という印象を持ちました。
例えば、「何者かに押されたようにして、転落した」という表現ならば、その転落したという事実に、まだ意図や思惑などが入らない(入りづらい)という意味で、最初の報道としては適当な気がします。
自分が気になっているのは、加害者が本当にはなにを行ったのか、という点ではありません。
強い影響力を持つマスコミが、一紙だけでなく(もし、仮に一紙だけならば、社や記者の意思表示として、それもアリかと思うけど)ほとんどのニュース記事に、共通して「意図の含まれた(ように見える)表現」が使われていた点です。
すでに報道されているように、この事件の加害者と思われる人物は特定され、またその人物が当初目されていた犯人像とはかけ離れていたことが、話題にもなっているようですが、なんだか、数年前の神戸の事件のような騒ぎが続きそうな気配で、嫌な感じです。
早速某Webサイトに実名が載ったとか削除されたとか、あったみたいですし…。
大々的に話題になるような事件の影で、大事な法案が与党のゴリ押しで決まったりする事実を、もう少し問題視してもいいのではないかなぁ。
そんなふうに思ったりしました。
余談になりますが、性同一性障害者の戸籍性別の訂正が可能となったようです。衆院本会議で全会一致だそうで。実際に施行されるのは、いつなのでしょうか。
これで、ようやく彼らが正社員として社会で働くことができるきっかけができたことになります。
数年前から、手術も合法で行えるようになってきましたし、少しずつ環境が変わってきたのは、うれしいかぎりです。
では、また。
自宅で新聞を読まないというのをここでも以前書いたけど、その変わりWebで何紙かのニュースを読んでいます。
一般家庭では、新聞って一紙しかとってないと思うのだけど、それだとあまり新聞社の雰囲気とかって、目立たないんですよね。ケド、何紙か読んで、同じニュースの記事を読むと、新聞社の性格が際立ってきて、結構面白いです。
ある事件を取り上げる/取り上げない、というところからして、その話題を扱うことに対する社の姿勢が見え隠れするし、ある事件を表現するときの文章に、記者や新聞社の論調が現れていて、物事の多面性を知るにはいい材料になり得ます。
まあ、マスコミという一括りの中でのことで、そもそも報道さえされない種類のニュースなどもあったりするので、新聞だけで世の中はわかりませんけど。
それはそれとして。
いくつかの新聞社のサイトで、同じ事件に関するニュースを読みました。その記事の中で、一貫して「加害者が被害者を突き落とした」という表現が使われていたのです。
多分、警察の発表がそういう言い方をしていたのだろうと思うのですが…。
コレ、なんかちょっと違和感があったんです。
まだ犯人が捕まる前から、本当に「突き落とした」と断言するに足る証拠があがっていたのかなあ、と。
被害者は、たしかに外部の要因により建物の上部から落ちたのかもしれない。これは、おそらく現場検証でわかるのでしょう。
ただ、「突き落とす」という表現は、転落させようという意図/悪意を持って加害者が被害者に力を加えた(それがまるで事実であるかの)ように、私には感じられました。
でも、その時点では、おそらく状況証拠だけです。
関係者(加害者・被害者)の意図など全くわからないのに、「突き落とす」という表現をするのはなんだか違う、という印象を持ちました。
例えば、「何者かに押されたようにして、転落した」という表現ならば、その転落したという事実に、まだ意図や思惑などが入らない(入りづらい)という意味で、最初の報道としては適当な気がします。
自分が気になっているのは、加害者が本当にはなにを行ったのか、という点ではありません。
強い影響力を持つマスコミが、一紙だけでなく(もし、仮に一紙だけならば、社や記者の意思表示として、それもアリかと思うけど)ほとんどのニュース記事に、共通して「意図の含まれた(ように見える)表現」が使われていた点です。
すでに報道されているように、この事件の加害者と思われる人物は特定され、またその人物が当初目されていた犯人像とはかけ離れていたことが、話題にもなっているようですが、なんだか、数年前の神戸の事件のような騒ぎが続きそうな気配で、嫌な感じです。
早速某Webサイトに実名が載ったとか削除されたとか、あったみたいですし…。
大々的に話題になるような事件の影で、大事な法案が与党のゴリ押しで決まったりする事実を、もう少し問題視してもいいのではないかなぁ。
そんなふうに思ったりしました。
余談になりますが、性同一性障害者の戸籍性別の訂正が可能となったようです。衆院本会議で全会一致だそうで。実際に施行されるのは、いつなのでしょうか。
これで、ようやく彼らが正社員として社会で働くことができるきっかけができたことになります。
数年前から、手術も合法で行えるようになってきましたし、少しずつ環境が変わってきたのは、うれしいかぎりです。
では、また。
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