エッセイ
2003年6月29日毎年恒例の銀色夏生さんの日記が出たので、早速読破。
彼女の自分を信じて邁進していく姿が、きっぱりとしていて強いと思う。
今回は、東京のマンションを離れ、実家の近くに家を建てるべく、実家の離れに引越しをして過ごした日々が綴られています。
前回、二度目の結婚を辞めた時期のことが書かれていたのですが、その中の表現に関して別れた人からクレームがついたそうで。
で、その内容の訂正に関するいろいろが、今回の日記にも出てきます。
個人的に、こういう作風の作家の近くで過ごすことになったら、そのデメリットもすべて引き受ける覚悟がないと無理なんじゃないかなあという感想を持ったわけで、そういう意味で、銀色さんに同情してしまうなあ。彼も、プライドとかいろいろ思うところはあるんだろうけど…。
あと、毎回読んでいて思うのは、銀色さんの子どもへの対峙の仕方があまりにクールに見えること。
もちろん、作品としての日記には描かれない、膨大な毎日があってこそのエピソードや感覚が文章にされているわけで、親子の間柄は他人には図れないものもちゃんとあるのはわかってるつもり。
それにしても、あのクールな視線は、うらやましくもあります。客観性を大事にしている作家らしいとも言える。
銀色さんの本と一緒に、江國香織『いくつもの週末』も買って読んだ。これはちょっと古い本。
江國さんが結婚してからの二人で過ごす日々を綴ったもので、結婚二年目から三年目のあたり。
彼女の独特の世界への視線も、すばらしい。
何気ない日常の中にあるものが、彼女らしい文章で表現されているだけで、こんなにも特別に見えるのが、不思議なほど。
「ごはん」がとくにイイ。妻はごはんを作るためにいるんじゃない、というのは、まあその通りですが、しかしその後の逆効果がまたちょっと笑えたり。
あと、夫婦のうち、我慢と寛容は片方が持っていれば、なんとかなる。という話もなんだか、ちょっと笑いながら納得してしまいました(^^;。
しかし、ほんとうに文章の巧い人だなあと改めて思ってしまいました。
では、また。
彼女の自分を信じて邁進していく姿が、きっぱりとしていて強いと思う。
今回は、東京のマンションを離れ、実家の近くに家を建てるべく、実家の離れに引越しをして過ごした日々が綴られています。
前回、二度目の結婚を辞めた時期のことが書かれていたのですが、その中の表現に関して別れた人からクレームがついたそうで。
で、その内容の訂正に関するいろいろが、今回の日記にも出てきます。
個人的に、こういう作風の作家の近くで過ごすことになったら、そのデメリットもすべて引き受ける覚悟がないと無理なんじゃないかなあという感想を持ったわけで、そういう意味で、銀色さんに同情してしまうなあ。彼も、プライドとかいろいろ思うところはあるんだろうけど…。
あと、毎回読んでいて思うのは、銀色さんの子どもへの対峙の仕方があまりにクールに見えること。
もちろん、作品としての日記には描かれない、膨大な毎日があってこそのエピソードや感覚が文章にされているわけで、親子の間柄は他人には図れないものもちゃんとあるのはわかってるつもり。
それにしても、あのクールな視線は、うらやましくもあります。客観性を大事にしている作家らしいとも言える。
銀色さんの本と一緒に、江國香織『いくつもの週末』も買って読んだ。これはちょっと古い本。
江國さんが結婚してからの二人で過ごす日々を綴ったもので、結婚二年目から三年目のあたり。
彼女の独特の世界への視線も、すばらしい。
何気ない日常の中にあるものが、彼女らしい文章で表現されているだけで、こんなにも特別に見えるのが、不思議なほど。
「ごはん」がとくにイイ。妻はごはんを作るためにいるんじゃない、というのは、まあその通りですが、しかしその後の逆効果がまたちょっと笑えたり。
あと、夫婦のうち、我慢と寛容は片方が持っていれば、なんとかなる。という話もなんだか、ちょっと笑いながら納得してしまいました(^^;。
しかし、ほんとうに文章の巧い人だなあと改めて思ってしまいました。
では、また。
コメント