無条件の…

2003年6月12日
昨日の「きみはペット」をみていて思った。

全部の自分を見せられる、甘えられる相手を、あの物語ではペットあるいは飼い主に対して求めていたんだ、というようなセリフがあった。けど、それって一般に子どもが親に求める、いわゆる無条件の愛とかいうヤツ?

物語の中ではそれはそれで、美しく表現されていたけど、でもよく考えるとそれって、やっぱり違うと思う。

友人でも恋人でも、自分と他者との間に関係性を作っていく作業というのが、人間の社会性ってものなんじゃないかな。

そういう人間関係を築いていくのが、人間の成長に繋がるものであるわけで、だからその過程で辛くなったり、傷ついたりすることはあっても、それを乗り越えることは必要なんじゃないかと思う。

それを放棄して、相手に無条件に受け入れて欲しいと思うのは、究極のエゴイズムと言えるんじゃないか。

お話(作り事)として、私はああいう話は嫌いじゃないし、ドラマとか原作の漫画は、単純にみていて面白いと思う。

ただ、あの主人公たちのように甘えられる存在を求めることを美化して、みている側(視聴者とか読者)が勘違い(それで、いいんだ、と)するのは、危険かもしれないって感じたのでした。

これも昨今の癒しブームの一端なのかなあ。

では、また。

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